歌に合わせて心情や情景を表現する日本舞踊は
舞踊とは言っても芝居の要素が多く、
日常的な動作も多いことが特徴です。
礼儀作法の一環として用いられることもありますが
どちらかというと心豊かな表現の世界だと私は感じています。
特徴的なこととして、動きの表現を 出来る限り
シンプルにしそれを型として表現します。
余分な力の抜けた型には 生命の美しさ があらわれ
人の心に感動を呼び起こす力があります。
また、身体の中心軸を意識し型を極めていくと
おのずと自分の身体のクセが見え始めます。
心と身体の関係性は 昨今よく言われることですが
動きを整理していくことで 心 も自然と
落ち着いていくから不思議です。
ごん乃ゆい(Yui Gonno)
創作舞踊家・振付師。
古典舞踊の探求に取り組む一方で、
古典文学を今にわかりやすく伝える「古典楽」の創作活動や、
和太鼓、邦楽ユニット、オペラやジャズとのコラボレーションにも
積極的に取り組み、舞踊や所作の指導活動も行う。
古典舞踊は藤間流。
代表作
古典舞踊 |
長唄「鷺娘」、清元「傀儡師」、地歌「雪」「黒髪」など |
創作舞踊 |
古典楽シリーズ(古典の名作を現代にわかりやすく伝えるための取り組み) |
→「清姫恋狂い」(安珍・清姫伝説)、「お七かぁいや」(櫓のお七)など |
地唄「枯野砧」(沢井忠夫作曲)、長唄「葵の上」その他 民謡作品多数。 |
オペラ「夕鶴」「蝶々夫人」、ジャズとのセッションなど。 |
太鼓舞踊「水火」(和太鼓奏者 建命氏と) |